みなさんは七対子は好きですか?
七対子を目指したのに河で面子手ができてしまった。
切った牌をさらにツモって七対子が全然進まない。
どこから七対子を目指せば良いのかわからないなど、七対子は対子を7種類集める性質上受け入れが狭く難しい役となっています。
しかし、七対子は立直をして裏ドラが乗る時必ず2つ乗るため打点の上昇効率が高く、残す牌を自由に選択できるため、他家が使いにくい牌や安全な牌を残しやすく守備力も担保しやすい強力な役です。
七対子の難しさの1つに4面子1雀頭を作る他の手牌とは異なる手組みをしなければならない点が挙げられます。
つまり、七対子を狙う基準が非常に重要になります。
今回の記事では、
①面子手と七対子どちらを選ぶ?
②七対子を狙う基準
③七対子と対々和の比較
の3点を紹介し、七対子を使いこなすための基準を紹介します。
この記事で七対子マスターになってライバルと差をつけましょう。
面子手と七対子どちらを選ぶ?
七対子の難しさの1つとして、面子手と両方が見える時、いつどのタイミングでどちらかを見切るのか、どれくらいの手牌なら両方の天秤に取っても良いのかがあります。
本サイトの基本方針としては、面子手が見える時は七対子はしないこととします。
何対子から七対子を狙うか
結論から言うと対子の数はさほど重要ではありません。手牌によります。
5対子あっても面子手を目指す場合もあれば、3対子から七対子に向かうこともあります。
この章では、なぜ面子手に向かう方がいいのかも含めてご説明します。
なぜ面子手の方が優先されるのか。
それは、七対子と比較すると和了りやすさが段違いだからです。
それでは、実際の牌姿を用いて枚数の比較をしてみましょう。
七対子か面子手か何切る

上記のような七対子と面子手どちらも一向聴の場合いつも何を切っているか考えてみましょう。
こちらは、ゆうせーさん著書の『実践でよく出る! 読むだけで勝てる麻雀講義』から引用しております。
当書では🀓切りが正解となっています。この手牌は面子手だということです。
七対子に決める方は🀕、七対子と面子手の天秤に取る方は🀎を切ると思います。
では、それぞれの受け入れ枚数を比較してみましょう。

純粋な受け入れ枚数だけですと、両天秤の🀎切りの方が受け入れ枚数が多いです。
しかし、良形聴牌する牌を数えてみましょう。

🀓切りの方が良形聴牌の枚数が多いです。
さらに、次に🀂を引いたとしましょう。

🀂は七対子には必要で、面子手に不要な牌です。
つまり、両天秤に取ってしまうと七対子と面子手どちらかに決めないといけない牌となります。
しかし、両天秤に取る場合はこの牌を切らなければいけなくなります。
両天秤は七対子に適した牌を残すことができず、面子手の受け入れを減らすことになってしまいます。
そのため、七対子と面子手の両天秤をせず、面子手を優先させるということは、七対子は面子手が目指せなさそうな時に目指すと覚えておきましょう。
七対子を狙う基準
では、どのような手牌で七対子を目指すのか。
一言で言えば、面子手が目指せない時です。
実際に七対子を目指しやすい手牌は以下のような形の場合です。

この手牌でドラが🀇としましょう。
手牌の特徴としては、両面ターツが全くなく対子が多い。
ドラを使い切らないと手牌の価値がない。
面子手で聴牌しても愚形の立直のみの場合がある。
そもそも先制立直が厳しい。
このような条件下では七対子が優位になります。
以下のような手牌はどうでしょう。

この手牌は形は悪いですが、混一色や対々和と🀅の役を複合させることで3〜4翻が和了れそうです。
特に混一色で素早く3〜4翻が和了れそうな時は🀞や🀠をチーして面子手を目指していきましょう。
七対子を目指して何を切る?

それでは、先ほどの七対子を目指す手牌で何を切るのか考えてみましょう。
結論、このくらいの手牌の場合は配牌時点では何を切っても和了率に大きく差は出ません。
それぐらい和了れないです。
そのため、他家から攻撃が来るまでは安全を担保しながら和了りへ向かいたいです。
以上の理由から🀅や🀄・ドラの🀇は切りたくないので、孤立牌の🀗から切りたいです。
では、この手牌で6巡目ではどうでしょう。
6巡目は他家からいつ立直が入ってもおかしくないので、先ほどの配牌時点よりも、切る牌によって放銃率が変わってしまいます。
そのため、特に🀅や🀄のような放銃しにくい牌は大事にしたいです。
ここで切る牌は、他家現物になっていない中張牌の🀋や🀍・🀟を切りましょう。
七対子と対々和の比較
最後に、4〜5対子と対子が多くなってくると対々和か七対子にどちらに向かうべきか悩ましいと思います。
どのような場合で七対子・対々和に向かうのかのルールを自分の中で決めてしまえば悩むこともなくなります。
そのルールを一言で言えば、3〜4翻を最速で和了れる方へ向かうことが1番勝ちやすい進行です。
ここでは、3〜4翻を最速で和了れる方へ向かうためのおすすめの基準を2つ紹介します。
役牌対子×2は対々和を目指そう
門前のみの手牌と副露もできる手牌では、副露もできる手牌が速度は速くなります。
そのため、七対子は面子手と比較すると速度的に不利になりやすいです。
特に字牌は副露しやすい牌であり、役牌が2種あり対々和と複合させることで4翻ができます。
逆に、七対子の場合は役牌が対子であっても翻数が増えることはありません。
そのため、役牌が2種ある時は積極的に対々和を狙いましょう。
対々和の仕掛けは鳴きにくいところから
七対子と対々和のどちらへ向かうかで悩むことの中にどの牌を副露していいのかが難しいと思います。
例えば以下の手牌だとどこから副露しますか?

🀜・🀕→残りの対子が副露しやすく対々和が和了しやすい
🀄→役が確定し、対々和だけでなく赤ドラも使いやすい
🀇→🀜・🀕の対子が残り和了しにくく守備力もない手牌になるのでおすすめしない。
満貫がない手牌で3〜7の対子が2種以上残る副露はいまいちです。
七対子と対々和で悩む時は、副露しにくい牌から仕掛けて和了率を上げて、放銃率を下げる工夫をしましょう。
最後に
七対子は面子手と比較すると、受け入れが少なく待ちも単騎のためあまり強くない役です。
しかし、面子手として大した手牌にならない時は、『どこからでも満貫クラスになる』『守備力を担保しやすい』というメリットが活きます。
七対子を活かすために
①両面ターツ・面子が少ない(具体的には2つ以下)
②混一色などの手役が難しい
③中盤に差し掛かり安全牌を確保したい
以上の条件を満たした時は積極的に狙っていきましょう。
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