これまでは、ひたすらに攻撃のことを伝えてきました。
まずは今まで伝えた攻撃方法を実践することで、雀魂の金の間へは到達できます。
しかし、すぐに銀の間に戻ってしまった方も多いのではないでしょうか。
その理由は、守備の判断が正確にできていないのが大きな問題です。
攻撃は麻雀において非常に大切な分野ですか、適切な場面で守備を行うことも大切です。
そこで本記事では、麻雀初心者が今日から使える守備の判断基準と絶対にロンされない牌をお伝えします。
本記事を読んでいただくことで
- 守備の基本的な判断が身につく
- 相手からの攻撃とは何かがわかる
- フリテンルールの確認と絶対にロンされない牌がわかる
- ベタオリについてわかる
の4点が身につきます。
本記事の対象者は
- 麻雀を始めたてでルールもあいまいな方
- 麻雀をしているとき、何を切ろうかよくわからない方
- 雀魂で銀の間・金の間で苦戦している方
- 天鳳で初段以下の方
- 友達と麻雀を楽しく遊びたい方
を対象としています。
攻撃と守備どちらが大事?
この議題は意見が別れるところですが、当ブログでは、特に麻雀初心者の方へは守備<<攻撃とします。
理由としては、当ブログの対象としている雀魂金の間もしくは銀の間(天鳳だと初段前後)で麻雀をしている方達では攻撃力で差をつけることが出来るからです。
攻撃の方法に関しては以下の記事を参考にしてください。
雀魂基準で申し訳ございませんが、玉の間になってくるとほとんど全員が攻撃の分野を完璧にできているため、守備で差が付きます。
さらに、守備は突き詰めると、点棒状況や出ている牌の枚数管理、相手の手牌を読む等必要なことが多いです。
守備というのは、それだけ難しく上達までに時間がかかってしまいます。
しかし、守備を全くしないと金の間でも勝つことが厳しいです。
当ブログでは、麻雀初心者の方が今日から使っていただける守備の基本と基準を2回に渡って紹介します。
いつ守備をするの?
守備の判断をするときは、一言であらわすと、相手からの攻撃を受けた時です。
麻雀は1人しかアガることができないゲームです。
そのため、自分のアガりが遠いのに捨てた牌でロンと言われることは避けたいところです。
そのため、相手から攻撃を受けた時に守備をするかどうかの判断ができるようになりましょう。
相手からの攻撃とは?
相手からの攻撃とは、相手が聴牌をしているもしくは高打点であるという合図のことです。
この合図があってはじめて守備のことを考えます。
まずは、この相手からの合図を見逃さないように気をつけることです。
麻雀初心者の方が気をつけるべき相手からの合図は3点です。
①立直
②混一色
③ドラポン
では、一つずつ説明していきます。
①立直
立直は明確な相手からの聴牌合図です。
なおかつ、高打点のことが多いです。
そのため、相手からの立直は、自分が聴牌していない場合は守備へ回る方が特です。
麻雀初心者、特に雀魂で銀の間と金の間を行ったり来たりする人は、この立直に対する守備を疎かにしがちです。
まず、相手からの立直は守備の準備を心掛けましょう。
②混一色
混一色は高打点になりやすい合図です。
なおかつ、混一色は比較的手牌の進み具合が初心者の方でもわかりやすいです。
混一色の手牌の進め方
混一色は、萬子・筒子・索子のどれか1種類と字牌で手牌が構成されています。
例えば筒子の混一色の手牌の進め方は、下の画像のように萬子・索子→字牌→筒子の順に捨てられていきます。
筒子の混一色の場合は、筒子が余ると聴牌が近い(聴牌確率が50%程度)ということです。
筒子が2種類捨てられると聴牌だと思いましょう。
つまりは、オリる判断が必要です。
③ドラポン
ドラのポンは明確な高打点の合図です。
しかし、立直と比較すると聴牌かどうかが明確でないです。
そのため、立直と比べて完全に守備に回る必要はありません。
しかし、自分のアガりが遠く打点が低いほど守備へ回る必要があります。
守備をする基準
これからは、相手からの攻撃の合図があったときは守備をするかどうかの判断が必要になってきます。
その判断は、今から捨てる牌がロンされないかどうかよりも自分の手牌の価値の方が重要です。
手牌の価値の判断基準は、麻雀の3大要素ともいわれている速度・形・打点が重要です。
その3点の判断基準が1つでも満たした場合は自分がアガるよりも放銃して失点するリスクが大きいため相当オリ寄りになってきます。
2つ以上満たした場合は自分のアガりは捨てて失点しないように守備をしましょう。
①速度
現代麻雀における最重要要素です。
麻雀は普通は1人しかアガることができないゲームです。(ダブロン等の例外はあります。)
そのため、相手が後1枚引けばアガれるのに対し自分はアガりまでに必要な牌が3枚もあることは、速度で相当な差があることになります。
さらに、手牌を進めるために捨てる牌が、相手がロンする可能性のある危険な牌の場合はそのリスクも負わなければなりません。
加えて、自分が手牌を進めている間に相手がアガる可能性もあります。
後手を踏んでいるということは、麻雀においてそれほどまでに不利な状況だということです。
その全てをふまえて、2シャンテン以下は速度が間に合っていないため自分のアガりはあきらめるようにしましょう。
②待ちの形
自分がアガるためには待ちの形も重要です。
そのため、両面がない手牌はオリた方が得な場面が多いです。
両面×2でかつ有効牌が全く見えていないときの聴牌確率は39.4%です。
つまり、配牌で両面×2の場合でも3巡以内に聴牌する確率は3割程度だということです。
そこで、相手から立直などの攻撃を受けている状態で、愚形が残っていては追いつける確率が非常に低いにもかかわらず、放銃のリスクを負っていることになります。
さらに、愚形部分が最終の待ちになってしまった場合は自分自身が勝つ確率も決して高くはありません。
そのため、たとえ1シャンテンでも愚形が残っている場合はオリが優位になります。
③打点
今回お伝えしている相手の攻撃の合図は、全て相手が3翻以上の可能性が非常に高い合図です。
つまりは、自分も3翻以上ないと放銃した際の失点する点数が大きくなりがちです。
自分の失点リスクが大きいにもかかわらず、自分の加点が小さい場合は勝負する価値が低くなります。
そのため、1翻・2翻の手牌はオリが有利になります。
こういう守備の判断でも、役は重要になりますので役はなるべく覚えておくといいです。
初めのうちは、ドラが2枚以上ない場合はオリた方がいいと覚えておきましょう。
待ちが2つ以上あり、1番高いアガり(例えばドラで上がった場合)が3翻以上の場合は3翻として扱っても構いません。
ベタオリって?
ベタオリとは、自分のアガりをあきらめて相手にロンされない牌もしくはロンされにくい牌を捨てることをいいます。
逆に、相手の攻撃を無視して自分のアガりに全力で向かうことを全ツッパ(ゼンツ)といいます。
ベタオリとゼンツの中間択を回るといい、当たりにくい牌やターツを捨て自分のアガりを残しながらオリるという選択もあります。
麻雀初心者の方はこの「回る」はおすすめしません。
理由は、回ることは読みと技術が要求される分野で、その分ミスが出やすい分野だからです。
まずは、ベタオリとゼンツの判断ができるようになりましょう。
振聴(フリテン)を理解しよう
麻雀には振聴というルールがあります。
振聴とは、
- 自分の捨てた牌を含んでいる待ちでは相手からロンできない
- 立直後に一度ロンしなかった牌はロンできない
というルールです。
つまりは、相手の前に捨てられている牌と立直後に誰かが捨てた牌は必ずロンされない牌になります。
この必ずロンされない牌を安全牌(アンパイ)といいます。
実際にオリてみよう
それでは、実際の状況を用いてオリの練習をしてみましょう。
今回扱った相手の攻撃があった状況を使います。
何度も申しますが、守備をする際は自分の手牌の価値が重要です。
相手の攻撃の合図があった際に、自分の手牌の速度・形・打点を確認し守備の判断を行うようにしましょう。
第1問
右の相手から3巡目の立直が来ました。
さあ、オリるか押すか判断をしてみましょう。
回答解説
まずは今回の判断基準に当てはめてみましょう。
- 速度 アガりまで非常に遠く混一色を目指している手牌です
- 形 まだ形も整っていないです
- 打点 混一色なので打点は十分です
以上のことを踏まえるとオリるのがよさそうです。
では何を捨てるべきか。
今回は、安全牌の萬子の8から捨てるようにしましょう。
こういう早い立直では、安全牌がなくなってしまうからと立直を無視して手牌を進める人も多いですがおすすめはしません。
せめて1シャンテン以上の手牌で攻撃を選択するようにしましょう。
第2問
向かいの相手が筒子の混一色だろう仕掛けをしています。
筒子が2種類余っています。
相手はほとんど聴牌ですがどうしますか。
回答解説
同じく、今回の基準に当てはめてみましょう。
- 速度 七対子の1シャンテンです。
- 形 単騎3種類で形が非常に悪いです。
- 打点 立直をすれば七対子と合わせて3翻の手牌です。
すべてを踏まえてこちらもオリることがいいでしょう。
理由は、七対子は聴牌することもアガることも非常に難しい手牌で後手を踏んだ場合は勝負にならないことが非常に多いからです。
聴牌するまでに3種のうち1種を引き、さらにアガるためには1種の単騎を引かなければなりません。
両面×2で聴牌確率が39.4%なので、単騎の聴牌確率は10%未満でしょう。
さらに今回はドラが南で混一色に含まれている可能性もあり相手の打点も非常に大きい可能性があります。
そのため、ここから安全牌ではない筒子や字牌を捨てて放銃することがないようにしましょう。
ただし、筒子を捨てずに聴牌をとれる場合は取った方がいいです。
そのため今回は索子の7・8は安全牌でなくても捨てるのがおすすめです。
第3問
東1局ドラが白です。
中盤で左の子どもから立直が来ました。
さあ、守備の判断をしましょう。
回答解説
今回もオリることをおすすめします。
まずは判断基準に当てはめてみましょう。
- 速度 2シャンテンで速度は間に合っていません。
- 形 両面が1つありますが4面子しかなく最終の形がどうなるかわかりません
- 打点 筒子の9を引いた場合、断么九もなくなってしまい立直のみの可能性があります。ドラの白を引いた場合に戦えるかもしれません。
2シャンテン以下は自動的にオリる判断をしておく方が無難です。ドラが何枚あっても速度が間に合っていないのが1番致命的です。
捨てる牌は安全牌の萬子の2か索子の2から選択しましょう。
時間に余裕のある方は、向かいの相手が萬子の2を捨てているため、向かいから立直がかかっても安全牌になります。
しかし、索子の2は右にも向かいにも安全牌ではないため、今安全牌の索子の2から捨てるようにしましょう。
第4問
南2局ドラが索子の2で自分の手牌はドラが4枚。
左から立直が来ました。
守備の判断をしましょう。
回答解説
今回は押しがおすすめです。
では、判断基準に当てはめてみましょう。
- 速度 1シャンテンです。
- 形 両面×2と索子の2と7のシャンポンもあります。
- 打点 ドラが4枚あるので打点も十分です。
とすべての条件においてオリる基準に達していないため押しが有利です。
さらに、左の安全牌を探してみても、自分の手牌の中に安全牌がありません。
この条件も押しが有利になりやすいです。
逆にこのくらい条件が整っていないと押しが有利になることはないと覚えておきましょう。
まとめ
守備の基本は、攻撃をするか守備をするかをはっきりとさせることです。
そのうえで、守備をする場合は自分のアガりを捨てて守備に徹することです。
そのための判断基準は速度・形・打点の3大要素です。
この3大要素は、自分の手牌を判断するために必要なことですので、攻撃をするときにも使えます。
自分の手牌の価値がどうなっているのか確認するときの基準にしてください。
さて今回の安全牌の探し方では、守備をしているときに足りなくなることがあるかと思います。
次回は、そういったときに、現物ではないがより安全な牌の探し方をお伝えします。
守備は攻撃と比べると結果につながりにくく難しい分野です。
まずは、今回の基準を参考に守備の第1歩としていただけますと幸いです。
次回は守備の第2歩です。
一緒に守備力を高めていきましょう。
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