これまでの記事では、配牌をもらってからアガりまでの道のりを解説していきました。
そう。皆さんは、麻雀を遊ぶだけの超最低限の知識が付いたことになります。
しかし、麻雀を遊んでいると今までの記事では出てきていない、見たことのない何切るが出てくるかと思います。
何を切るかわからないときは、おそらく複合ターツが2個3個とある時ではないでしょうか。
そこで今回は、麻雀初心者の方が知っているとライバルと差がつく何切るを解説!!
今回の記事を読んでいただけると、
- 新たな複合ターツのさばき方の習得
- トイツの扱い方がわかる
- ターツの強弱をアップデート
- 5ブロックの新たな優位性
以上を会得することができ、リーチ率・アガリ率がグッとあがり、ライバルと差をつけられます。
当記事の対象者は
- 麻雀を始めたてでルールもあいまいな方
- 麻雀をしているとき、何を切ろうかよくわからない方
- 雀魂で銀の間・金の間で苦戦している方
- 天鳳で初段以下の方
- 友達と麻雀を楽しく遊びたい方
を対象としています。
赤点回避!!リャンメン固定
前回の記事でも説明した通り、複合ターツがあるときはリャンメンの部分を固定することで70点以上の打牌選択になることをお伝えしました。
前回の復習をしたい方は以下よりどうぞ。
70点ということは、もちろんリャンメンを固定しない場合100点の選択になる場合もあります。
まずは、リャンメンに固定しない方がいい代表例を1つ紹介します。
リャンメン固定する?しない?
上の図で何を切るか考えてみましょう。回答解説は隠していますので、お好きなタイミングで見てください。
回答解説
ここでの正解は、2もしくは8のマンズを捨てることとします。
今回の例が、リャンメン固定が100点にならないパターンです。
なぜ6のソウズを捨ててリャンメン固定をするのが効率が悪いのか。
まず、6のソウズを捨てた際のブロック数を数えてみましょう。
このように6ブロックになってしまいます。
では、2のマンズを切った場合はどうでしょう。
こちらではブロックは5ブロックになっています。
この複合ターツの選択で6ブロックに取ってしまうことは初心者のうちはありがちなことです。
前回も説明いたしましたが、アガりに効率よく向かうためには5ブロックにすることが大切です。
ではこの6ブロックに取らないようにするための決まりを確認しましょう。
複合ターツは3枚1組で
なぜ、自分が最良だと思った牌を捨てたときに6ブロックになってしまうのか。
それは、複合ターツの構成枚数にあります。
結論から言うと、複合ターツは3枚(奇数枚)で持ちましょう。
ではなぜ3枚で持つといいのか。
それは、4枚で持ってしまうと、余ったいらない牌の枚数が多くなり手牌の中にアガりに向かうこととは関係のない牌が残ってしまうことにあります。
例えば先ほどの2468のマンズに5のマンズを引いたパターンを見ていきましょう。
複合ターツを3枚で持つと、不必要な牌が8のマンズのみの1つになります。
それに対し、複合ターツを4枚で持つと、不必要な牌が2と8のマンズ2種類になり余りの牌が多くなり、アガりへ向かうために不要な牌が残ってしまうことになります。
さらに、2種類もいらない牌があるとどちらから捨てるべきなのかと選択する必要が出てくるため、難易度も上がってしまいます。
以上のことを踏まえると、5ブロックで進行することはアガりに効率よく向かうだけでなく、手牌の進行を簡単にしてくれる効果もあるため、5ブロック進行=複合ターツは3枚で持つことをおすすめします。
1シャンテンピーク理論
でも、6のソウズを捨てたほうが受け入れ枚数が多いよと思われた方。
たしかに6ブロックに受けた方が瞬間の受け入れ枚数は多くなります。
ではその先はどうなるか。5ブロックにした時とと6ブロックにした時とでの2つで比較してみましょう。
上記のように3シャンテンの時点では6ブロックが若干優位になります。
しかし2シャンテン・1シャンテンの時において5ブロックが優位になります。
さらに1シャンテンの時には受け入れが6ブロックに比べ20%増となり、5ブロックにすることがテンパイすることにおいて非常に優位であることがわかります。
このように1シャンテン時に受け入れ枚数が多くなるように手牌を進行していくとアガりまで効率よくなり、このことを1シャンテンピーク理論といいます。
以上の2点をふまえても、6ブロックよりも5ブロックの方が有益であることがわかっていただけるでしょう。
6ブロックの有用性もありますが、まずは5ブロックを使いこなせるようになることをおすすめします。
意図せず6ブロックの手牌にならなくなった時が合格です!!
トイツの数の重要性
ここからはトイツが関連する何切る?になります。
今までのターツの強弱は、ペンチャン<カンチャン<リャンメンとしてきました。
この中にトイツは入っていません。トイツは手牌の中にいくつあるかによってその強弱が変わっていくからです。
その章では、手牌の中のトイツの優位性を知り、ターツの強弱の中にトイツを含ませてターツの強弱をアップデートしていきます。
トイツは何個必要?
まずはこの何切る?を考えてください。
回答解説
ここでは2のマンズを捨てることを正解とします。
麻雀は4メンツ1ジャントウを作ってアガることが目的です。
上の例題ですと、その雀頭が定まっていない状態です。
たとえば、3のマンズを引いた場合はどうでしょう。
マンズ123のメンツになりますが、マンズの1を切ってしまうとジャントウがない手牌になってしまいます。
マンズの1を残す場合は何を切るでしょうか。難しくなりませんか?
そのため、単独のトイツがない手牌の場合は、あえてジャントウを固定することをおすすめします。
3トイツ注意報
まずはこの何切る?を考えてください。
回答解説
まず、ここでは5のマンズを捨てることを正解とします。
ほかに想定される候補としては、3か7のマンズ・8のピンズかと思います。
では、その3種を捨てる場合で比較してみましょう。
以上のことから、受け入れ枚数は5のマンズを捨てることが1番多い受け入れ枚数になります。
なぜか。これは手牌にトイツが3種類あることが原因です。
トイツはメンツになるためには、残り2枚しかない同じ牌を引いてくる必要があります。
そのため、カンチャンやペンチャンで固定することに比べ受け入れ枚数が2枚少なくなります。
ここでは、手牌に3つトイツがあるときは2つに減らすように捨てることを覚えておきましょう。
どちらが優先されるの?
まずはこの何切る?を考えてください。
回答解説
ここでは7のマンズか3・6のソウズを切ること、つまりリャンメンを固定することを正解とします。
まずは受け入れ枚数を見ていきましょう。
このようにリャンメンで固定することで受け入れ枚数が6枚増えます。
そのため今回のケースではリャンメンを固定する方がアガりへ近づくことになります。
では、次の場合はどうでしょう。
先ほどの手牌は2シャンテンでしたが、今回は1シャンテンの手牌です。
回答解説
今回は8のマンズか7のソウズを捨ててジャントウを固定することをおすすめします。
例えば、7のマンズを捨ててリャンメンを固定した場合、ジャントウ候補が6のソウズのみになってしまうため7のソウズが受け入れに全く不要な牌になっています。
そのため今回のような場合はジャントウを固定することが有益であるといえます。
以上の2点から、ジャントウ候補は2つ残して手牌を進行することが効率的であるといえます。
図のように、リャンメン・トイツ・リャンメン+トイツの複合ターツ3種でできた1シャンテンの形を完全1シャンテンといいます。
非常にアガりやすい形です。
これを作れるようになると麻雀がうまくなったと実感できますね^^
トイツを含めたターツの優先順
以上のことから、トイツを含めたターツの強弱は以下のようになります。
3トイツ<ペンチャン<カンチャン≦2トイツ<リャンメン<1トイツ
複合ターツは、通常のターツからワンランクアップします。
このターツの優先順位を使っていただければ、牌を捨てるときに迷うことが少なくなりますので、ぜひ覚えてください。
まとめ
今回の何切る?みなさんは何問正解できましたでしょうか。
全問正解の方、雀魂の銀の間や天鳳の初段くらいまでならかなり勝てる攻撃力を持っているはずです。
自信をもってどんどんリーチをしていきましょう。
間違えた方、いまいちわかっていない方は何回もこの記事を読んで理解を深めていただくとリーチの回数が他のプレイヤーよりも増えるので、アガりも増えてどんどん麻雀が楽しくなっていきます。
お問い合わせフォームも開放していますので、質問等ございましたらご連絡ください。
次回は、わたくし遊佐の麻雀の手牌進行に革命が起きたヘッドレスとひっつきテンパイの解説です。
次回でリーチまでの手組の話は最終回の予定です。
麻雀における攻撃力みなさんで高めていきましょう。
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