今までの記事では、最速で効率よくアガりへ向かう方法をお伝えしていきました。
麻雀初心者が覚えるべきアガりへの効率のいい方法も今記事で最後になります。
みなさんは麻雀をしているときに感じたことはありませんか。
ほかの人は手牌がよくて自分だけ悪いのではないかと。
麻雀上級者はいつでも先制でリーチをしてきて、運がいいなと。
結論から言うと、運もありますが、技術的な部分が大きいです。
それは、今まで説明してきた俗にいう牌効率の精度が高いがゆえにリーチの回数が多く、アガリ回数が多いことにあります。
そのため、今までの記事を何度も繰り返し復習していただくことでよりアガり効率が高くなります。
それに加え、今回説明する2つの形
- ひっつきテンパイ
- ヘッドレスの1シャンテン
この2種を習得することで、麻雀上級者たちとの差を埋めることが可能です。
今までの形と比較すると、難易度が上がりますので気合を入れて読んでください。
この記事を読むと
- ジャントウがない手牌の進め方
- 4ブロックしかない場合の孤立牌の扱い
以上2つの手牌の進め方がわかり、ライバルとの差を広げられます。
当記事の対象者は
- 麻雀を始めたてでルールもあいまいな方
- 麻雀をしているとき、何を切ろうかよくわからない方
- 雀魂で銀の間・金の間で苦戦している方
- 天鳳で初段以下の方
- 友達と麻雀を楽しく遊びたい方
を対象としています。
3メンツ1ジャントウができているとき
麻雀をプレイしていると、今まで見たようなことがない形がたくさん出てくると思います。
その中でも今回は、孤立牌を捨てている途中で、3メンツ1ジャントウができた場合、どのように対応すればよいかを考えていただきます。
この3メンツ1ジャントウができたときの対応方法がわかったとき、わたくし遊佐は自身の麻雀が1段階レベルアップできたことを実感いたしました。
それくらいアガり効率に関して大きな進歩があった概念になりますので、ぜひ習得いただきライバルとの大きな差をつけていただきたいです。
リャンメン×2よりも受け入れ枚数が多い1シャンテン?
まずはこの何切るを考えてください。
回答解説
今までの記事の解説ですと、まだ孤立牌が残っている状態ですので、孤立牌の6のマンズを捨てることを正解としてきました。
しかし、ここではピンズの2を捨てることを正解とします。
今までの記事でしたら上のようにブロックを数えて、孤立牌である6のマンズを捨てるという説明をしました。
では、今までとは違う見方をしてみましょう。
このように3メンツ1ジャントウと孤立牌が3種という風に見ることができます。
孤立牌の優劣は
3~7牌>2・8牌>1・9牌>字牌
でしたね。
このことから、今回は2のピンズを捨てることが最適解になります。
このように孤立牌にひっつけることでテンパイになるような手牌をひっつきテンパイといいます。
では、恒例の受け入れ枚数を見ていきましょう。
ここで、ピンズの2を捨てるかマンズの6を捨てるかで受け入れ枚数に大きな差があることがわかっていただけたと思います。
これが上級者のリーチの回数が多い理由の1つです。
上級者はこの受け入れ枚数が多い形に瞬時に取ることができています。
これは、何回も麻雀をプレイして試行回数を増やしていただく必要があります。
しかし、みなさまは今回ひっつきテンパイを使えるようになる第1歩を踏み出しています。
麻雀をしているときにひっつきテンパイに気づくことができるようになればライバルと大きな差が付きますよ。
新たな孤立牌の比較方法
では、以下の問題のようなひっつき1シャンテンの場合はどうでしょう。
回答解説
1問前のピンズ112の部分が334になった場合です。
先ほど同様にひっつきの1シャンテンにしてみましょう。
上のように、ひっつきテンパイの形に分解できます。
では、弱い孤立牌を捨てたいのですが、今までの孤立牌の比較方法では孤立牌3種に差がありません。
しかし、ここでは4のピンズを捨てることを正解とします。それはなぜか。
受け入れ枚数で比較していきましょう。
このように4のピンズを捨てることが1番受け入れ枚数が多いです。
ここで新たな孤立牌の強弱の法則をお伝えします。
メンツのそばの孤立牌<単純な孤立牌<ターツの近くの孤立牌
今までの法則で条件が同じ牌を比較する場合は、上の法則を使って孤立牌を比較するようにしましょう。
ジャントウ候補がないどうする?
どうしたらいいかわからないシリーズも最後です。
最後はジャントウ候補がない場合にどうする?です。
孤立牌を切った後に、ターツはたくさんあるのだけど、トイツが1つもなく頭をどうすればいいかがわからない。
この場合の対応方法をお教えします。
加えて、ジャントウをあえて失くした方がいいパターンも解説いたします。
暗刻のあるヘッドレス
まずは以下のような場合です。
トイツはないけど暗刻がある場合はどうするか?
いつもどうしているかで考えてみてください。
回答解説
ソウズの2や3、西を捨てている方いませんか?
これは1のソウズを捨てることをおすすめします。
なぜ、ソウズの1をジャントウ候補にしてはいけないのか。
それは、暗刻が1つあることが重要になってきます。
まずは、受け入れ枚数を見てみましょう。
この手牌はリャンメン×2の非常にいい1シャンテンです。
かなりの速度でテンパイになりリーチができることでしょう。
しかし、今回の場合はソウズの1を捨てることで、マンズの1か4・ピンズの6か9のいずれかのリャンメンを引く以外にも、マンズの2か3・ピンズの7か8のいずれかを引きジャントウにすることができます。
リャンメンから引いた場合は西を1つ捨ててジャントウにできるため、ジャントウ候補が非常に多くなります。
このようなあえてジャントウ候補をなくしてしまう形をヘッドレスの1シャンテンと呼びます。
そのため、暗刻が1つあるときはヘッドレスの形を見逃さないようにできると、アガりまでの速度が大きく上昇します。
暗刻から1枚捨ててジャントウにするのはリーチのタイミングだけにしましょう。
先に1枚捨ててジャントウにしないように。
ヘッドレス?ヘッド固定?
先ほどは、手牌に暗刻があるヘッドレスでした。
今回は、手牌に暗刻がない場合、ヘッドレスにするべきかどうかを考えてみましょう。
以下の2問の何切るを解いてください。
マンズ部分がカンチャンかリャンメンかでどう変わるのでしょうか。
回答解説
今回の回答解説のために以下の麻雀何切るシミュレーターを使用いたしました。
期待値の計算結果が以下のようになります。
ヘッドレスの1シャンテンはジャントウが先にできない場合、リーチの最終の形がジャントウを作る単騎待ちになり、待ちが悪くなってしまうことが最大の弱点。
①の場合はピンズの8を捨てた後にソウズの5や6を引いてジャントウができても、マンズの3のみの待ちになってしまう。
そのため、ヘッドレスにして受け入れ枚数を多くした方が得になります。
しかし、②の場合はジャントウを作ることで、最終の待ちがリャンメンを使った2つの待ちになることが確約されているので、受け入れが狭くなってもジャントウを固定した方が得となっております。
以上のことから、①のようにカンチャンがある場合はヘッドレスの1シャンテンにするのがよく、②のようにリャンメン×2の場合はジャントウを固定しヘッドレスにしない方がいいと理解しましょう。
まとめ
今回は、くっつきテンパイとヘッドレスについて説明いたしました。
今までの記事と比べても、難易度が上がっていると感じた方も多いのではないでしょうか。
麻雀初心者の方が今すぐ身に着ける必須のスキルというわけではありません。
しかし、少しでも知っておくことで、これからの麻雀ライフの中で出現したとき、何度か今回の記事を見返していただけると身についていくと思います。
形に強くなるためには、何度も失敗して反復することです。
その反復のために、今記事を読み直していただけますと幸いです。
さて、次回は今までの総まとめを行います。
配牌をもらってから、どのように手牌を進行していくのか。
リーチまでの手順をフローチャートにしていきますので、これからの手牌進行の基準にしていただける記事になりますので期待しておいてください。
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