今まで7回の記事で麻雀のリーチまでの手組の方法をお伝えしてきました。
記事を読みながら実践をしている方もいらっしゃるでしょう。
その中で、実践では今までの記事の内容をどの場面で使っていけばいいのか。
どの記事の内容を使うべきなのかの判断が難しい方もいらっしゃるかと思います。
そこで今記事では、今までの7記事のつながりの解説と、配牌をもらってから1局の流れを解説していきます。
今記事では
- 今までの7記事の内容の復習
- 1局の手組の流れがわかる
- 記事同士のつながりを確認できる
以上3点が身に付きます。
当記事の対象者は
- 麻雀を始めたてでルールもあいまいな方
- 麻雀をしているとき、何を切ろうかよくわからない方
- 雀魂で銀の間・金の間で苦戦している方
- 天鳳で初段以下の方
- 友達と麻雀を楽しく遊びたい方
を対象としています。
リーチ手順フローチャート
今までの記事の内容をもとに配牌をもらってからリーチまでの手順をフローチャートのまとめました。
麻雀初心者の方は、このフローチャートをもとに手組をしていただくと手広く、素早く、待ちが多い形でリーチができますので参考にしてください。
では、手順を1つ1つ解説していきます。
①孤立牌を捨てよう
配牌をもらったらまずは、アガりに向かうために孤立牌を捨てていくようにしましょう。
孤立牌の強弱は
字牌<1・9牌<2・8牌<3~7牌
の順になっています。そのため、字牌・1・9牌から捨てていくようにしましょう。
孤立牌がなくなったり、手牌が整ってきたと思ったら、次のステップへ行きましょう。
さらに詳しく孤立牌については以下の記事を見てください。
②ブロック数を数えよう
自分の手牌が以下のようになったら、ブロック数を数えるようにしましょう。
- 孤立牌がなくなった
- 手牌にメンツが2つ以上になった
ブロックというのは、ターツ・メンツ・トイツというように麻雀のアガりに必要な牌のまとまりのことをいいます。
ターツには、リャンメン・カンチャン・ペンチャン等があります。
そのブロック数を数えると、4~6ブロックになっていると思います。
各ブロック数によって手牌の進め方が変わってきます。
この手牌の進め方は5ブロック理論をもとに行っています。
5ブロック理論については以下の記事を見てください。
6ブロックあるとき
麻雀のアガり形は4メンツ1ジャントウです。
つまりは、まとまりが5つでできています。
ブロックが6つあるということは、アガりに向かうために1つ余剰なブロックがあるということです。
この余剰なブロック1つを間引いて5ブロックにしましょう。
ターツの強弱は
3トイツ<ペンチャン<カンチャン≦2トイツ<リャンメン<1トイツ
になります。弱いターツを間引いていくようにしましょう。
その際、複合ターツになっているときは、ワンランクアップすると考えておきましょう。
つまりは、通常のカンチャンターツと複合のペンチャンターツが同じだと考えてください。
5ブロックあるとき
孤立牌を捨てていくと5ブロックになった。
6ブロックから1つのブロックを間引いて5ブロックにした。
以上2パターンで5ブロックになることが多いです。
5ブロックを確認することは非常に大切です。
ここでシャンテン数を確認しましょう。
シャンテン数とは、必要な牌をあと何枚引けばリーチできるか、という数値です。
シャンテン数がわかる=メンツになるために必要な牌がわかる
ということでもありますので、ここでシャンテン数と、メンツになるために必要な牌は何か?を把握するようにしましょう。
ネット麻雀をする方は牌譜機能を使って時間をかけて確認するようにすると力が付きます!!
4ブロックしかないとき
手牌がまとまって、3メンツ1ジャントウがある場合もあります。
つまり、あと1メンツ作ることに尽力することになります。
その手順は「⑤3メンツ1ジャントウがある場合は?」を参考にしてください。
③5ブロックになったら?
手牌のブロック数が5つになった後は、素早くテンパイになるような手牌にすることです。
素早くテンパイする手牌とは、受け入れ枚数を可能な限り増やすことです。
そのためには、受け入れ枚数が少なくなる形を覚え、その形を拒否することです。
つまり、手牌のトイツの数を1~2個になるように手牌を整えることです。
トイツの数を数えよう
このステップは、手牌の中のトイツを1~2個にすることが非常に重要です。
実際に麻雀をしているときも、トイツの数を意識できるようになると、リーチへの速度が上昇しますので、特にトイツが3つの時は気を付けるようにしましょう。
トイツが3つあるとき
まず大切な認識として、3トイツある手牌は1~2トイツの手牌と比べると受け入れ枚数が格段に減少してしまうということです。
つまり、3トイツある手牌は2トイツに減らす必要があります。
では、どのトイツを捨てるか。
単独トイツが3種類ある場合は、1番弱いトイツを捨てることになります。
トイツの強弱は、孤立牌の強弱とほとんど等しいです。
字牌≦1・9牌<2・8牌<3~7牌
つまり、字牌や1・9牌のトイツを捨てます。
しかし、トイツにフォロー牌がついている場合はどうなるか。
その場合は、1番強いターツフォローを捨てて固定することになります。
ターツの強弱は
3トイツ<ペンチャン<カンチャン≦2トイツ<リャンメン<1トイツ
となるため、基本はリャンメンを固定することになります。
リャンメンがない場合はカンチャンのターツを固定するようにしましょう。
トイツが0個のとき
手牌の中のトイツが0個の時は、手牌の進行の方法が少し異なりますので、「⑥ヘッドレスにとる」を参考にしてください。
トイツが1or2のとき
トイツの数が1~2個になった後は、最終ステップ「④フォロー牌の選択」へ向かいましょう。
もう少しでリーチができるはずです。
④フォロー牌の選択
手牌のトイツが1~2個になった後は、いいテンパイを作るようにすることです。
いいテンパイとは、アガれる待ち牌の数が2種類以上になるようにすることです。
そのためには、弱いターツにフォローを残し、強いターツのフォローを外すことです。
前述したとおり、ターツの強弱は
3トイツ<ペンチャン<カンチャン≦2トイツ<リャンメン<1トイツ
この中でも特に、リャンメンにひっついているフォロー牌を捨て固定することが1番効率のいい選択の場合が多いです。
迷った場合は、とりあえずリャンメンに固定するようにしましょう。
テンパイした場合は「⑦テンパイしたらリーチだ!!」へ向かいましょう。
⑤3メンツ1ジャントウがある場合は?
手牌が整いブロック数を数えるときに、3メンツ1ジャントウがあり、あと1つメンツを作るだけの場合があります。
この時のことを、ひっつきテンパイと呼びます。
ここで必要なことはより強い孤立牌2種類を残すことにあります。
何度も出てきていますが、孤立牌の強弱は
字牌<1・9牌<2・8牌<3~7牌
になります。
しかし、すべて同じランクの牌3種類のうち1つ捨てないといけない場合もあります。
その時は
ターツのそばの孤立牌<単独孤立牌<メンツのそばの孤立牌
の優先順位で孤立牌を残すようにしましょう。
つまりは、メンツのそばにある孤立牌を優先して残すとより早く、よいテンパイになることができるようになります。
テンパイした場合は「⑦テンパイしたらリーチだ!!」へ向かいましょう。
⑥ヘッドレスにとる
孤立牌を捨てつくしてターツばかりになったけど、トイツが0個の場合はヘッドレスの形に取るようにしましょう。
ヘッドレスの形の1番大きなメリットは受け入れ枚数が今まで紹介した形より圧倒的に多いことです。
しかし、デメリットは最終形が待ちの悪い愚形になりやすいことです。
そのため、初心者の方が完璧に使いこなすのが難しい形ではあります。
今記事では、そのデメリットとの付き合い方と使うための基準を説明いたします。
詳しくは、第7回ヘッドレスの項目を参照ください。
暗刻がある場合
暗刻がある場合でトイツが0個の時は、積極的にヘッドレスの形に取るようにしましょう。
その理由は、暗刻の3つから1つ捨てることで、暗刻からジャントウに変化するからです。
ヘッドレスのデメリットで取り上げた愚形待ちの中で最も待ちの選択が難しい単騎待ちに必ずならないからです。
上のような手牌になった場合は、ソウズの1を捨ててヘッドレスの形に取りましょう。
そうすることで、マンズの1・4、ピンズの6・9のリャンメン待ちだけでなく、マンズ2・3、ピンズ7・8を引くことでジャントウになることもできるからです。
テンパイした場合は「⑦テンパイしたらリーチだ!!」へ向かいましょう。
暗刻のないヘッドレス
暗刻のないヘッドレスは、最終の待ちの形がどうなるかによって方針が変わります。
以下2つの手牌を見てください。
①と②の違いは、マンズの部分が良形か愚形かの違いです。
この時、最終形がリャンメンで確定している②のような形の場合はピンズの8をジャントウにするピンズの7・9を捨てることをおすすめします。
しかし①のように愚形が1つ以上ある場合は、受け入れを最大にするヘッドレスに取るようにしましょう。
そのため①はピンズの8を捨てることをおすすめします。
このヘッドレスは使いこなすのが非常に難しいですが、その分使いこなせるようになるとライバルとの差が広がりやすい部分にもなります。
迷った際は、以下の記事を何度も読んでみてください。
実際に麻雀をしている際に、何を捨てれば1番良いのかわからなくなった場合は、以下のサイトを使って期待値を計算してみるのもいいと思います。
ぜひ使ってみてください。
テンパイした場合は「⑦テンパイしたらリーチだ!!」へ向かいましょう。
⑦テンパイしたらリーチだ!!
初心者のうちは特に、テンパイしたら必ずリーチをしましょう。
少ない枚数だと心もとないかとは思いますが、リーチは待ちが少なくてもした方が得です。
ネット麻雀をしている方は待ちの枚数が出ると思います。
待ちが2枚以上の場合はリーチが優位です。
「こういう時はリーチをした方がいいですか。」と聞かれることが多いが、リーチはする場面ではなく、リーチをしない場面を覚える方が早いです。
それだけ、ほとんどの場合でリーチをした方が得だということです。
リーチをしなくてもいい場面は
- オーラスアガりトップで役がある場合
- 敵がリーチをしているときに、明確に降りる牌がある場合
- 明確な手替わりがある場合(手役の手替わりは基本損)
以上3点があげられますが、初心者のうちは上の3点どれを満たしていてもリーチをして問題ないです。
理由は、上記3点を満たしていても、リーチをして損をすることが限りなく少ないからです。
そのため、どんどんリーチをするようにしましょう。
まとめ
全8回にわたるリーチ手順の記事はいかがでしたでしょうか。
リーチを制する者は現代麻雀を制するといわれるほどリーチは最強の役です。
リーチを沢山することで、勝ちにつながりやすいです。
このリーチのフローチャートを使って、リーチをより多くすることでライバルと差をつけていきましょう。
次回は、リーチを含めた役に関する記事です。
役一覧と初心者おすすめ役を説明いたします。
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