これまで、麻雀初心者におすすめの攻撃・守備の方法を説明してきました。
これまでの記事の内容で雀魂で雀豪くらいまではいけます!!
雀豪まで行ったけど、すぐに雀傑に下がってしまう人、雀傑から抜け出せない人もいるかと思います。
その理由として挙げられるのは
- 手牌を進める時に無駄に安全牌を持っている
- 相手の立直に対してベタオリしていない
- 安全牌を見落としている
- 手牌を進める時に、枚数が多い方を選べていない
ということに心当たりはありませんか?
手牌の進め方、ベタオリの方法に関しては以下の記事を再度読んでみてください。
では、枚数の多い選択ができているか?
皆さん自身はありますか?
手牌が複雑になってきた時に自分のわかる形に固定していませんか?
このような複雑な形がわかるように今回は手牌を進める際に多い枚数の選択ができるようになる方法を伝授します。
複雑な形が理解できると待ちの枚数も多くなり、アガり率がグッと上昇します。
本記事を読まれると
- 多面張と複合形とは何か理解し使いこなせる
- 2枚以上の複雑な待ちの形を知り使えるようになる
- 複合形を理解し、今までより受け入れ枚数が増える
以上ができるようになります。
複雑ということは、理解できれば他との差がつきやすくなります。
ぜひ本記事でマスターして覚えて使いこなしてください。
本記事の対象者は
- 麻雀を始めたてでルールもあいまいな方
- 麻雀をしているとき、何を切ろうかよくわからない方
- 雀魂で銀の間・金の間で苦戦している方
- 天鳳で初段以下の方
- 友達と麻雀を楽しく遊びたい方
を対象としています。
複合形とは
ターツや複合ターツが組み合わさることで受け入れがさらに広くなる形のこと。
複合形を使いこなすことで、アガりまでのスピードが飛躍的に向上します。
この章では、頻出する複合形を紹介します。
この複合形が出てきた際は優先的に残すようにしましょう。
4連形
超頻出複合形かつ受け入れが8種と非常に広い複合形です。
この形は、2面子もしくは1面子1雀頭(2ブロック)を作るのに非常に優れた形です。
4連形の受け入れは最大8種、その半分の4種は両面以上になります。
しかし、4連形は構成する数字によって強さが全く異なります。
4連形は端に寄るほど受け入れ枚数が減ります。
そのため、ターツ選択となる際に1・9を含む4連形は残す優先度が下がると覚えておきましょう。
中膨れ形
4連形と同じく超頻出複合形です。
4連形と比較すると受け入れ枚数が少ない複合形です。
この形は2面子を作るのに非常に優れた形で、必ず両面ができる形でもあります。
この形は、両面になりやすさが他の形と比較すると群を抜いており、最終形が良くなりやすいのがメリットです。
気を付けないといけないのが、この形も1・9を含む場合は優先度が落ちるということです。
1・9を含む場合、両面になるためには3・7が必ず必要であるというデメリットがあります。
孤立牌や辺張と比較すれば強い形ではありますが、3・7に依存する性質上、1・9を含む中膨れ形はあまり優先度が高い形ではないということを覚えておきましょう。
中膨れ発展
先ほどの中膨れの形に1枚追加された形です。
まずは下の図の受け入れを考えてみましょう。
6が1枚追加されるだけで3-6・5-8の4種が受け入れになっています。
この形は、メインの受け入れが5-8でおまけで3-6が付いていると思っておきましょう。
では、下の2つの何切るを考えてみてください。
回答解説
①は萬子の5、②は筒子の6を捨てることをおすすめします。
この何切るは、フォロー牌をどのターツに残すべきか?という問題です。
フォロー牌は弱いターツに残すことが重要です。
そのため、②は萬子の557は触らず、筒子のどこかを捨てるべきです。そのため両面固定の筒子の6を捨てるべきです。
しかし、①は弱いターツがありません。
そのため、①は1番受け入れ枚数が多くなる選択をすることがいいです。
ここでの1番受け入れ枚数が広いのが萬子の5を捨てることになります。
そのため、形が十分(すべて両面以上)の場合は受け入れ枚数を最大に、形が不十分の場合は弱いターツをフォローすると覚えておきましょう。
飛び対子
次は、この何切るを解いてみてください。
回答解説
この形は萬子の5を捨てることを正解とします。
こちらは、シンプルな受け入れ枚数を考えてみましょう。
ここでは萬子の3・7を捨てた際と比較すると14枚も差ができてしまいます。
萬子の5を捨てることで357の両嵌に3と7の対子が引っ付いている形になり、受け入れ枚数も最大になります。
飛び対子は中を捨てると覚えておきましょう。
離れ両嵌
次は、この何切るを解いてみてください。
回答解説
この問題は、手役を狙うか狙わないかという点です。
手牌にドラが2枚あるので立直に1番早くなる牌を選択したいです。
そのためここでは筒子の9を捨てたいです。
索子の8を選択した方は、一気通貫を狙う方だと思います。
ドラが2枚ある手牌は立直・ツモ・ドラ×2の満貫(4翻・5翻)が狙いやすいので、最速で立直に向かいたい手牌です。
そのため、萬子の5や索子の8の受け入れも減らしたくないです。
なおかつ、索子の8を捨てると6ブロックになってしまうため1シャンテンの受け入れ枚数が少なくなってしまいます。
このような手牌はドラが1枚もない手牌の時に一気通貫を狙いましょう。
では、筒子の1を捨てる選択をした方はいかがでしょうか。
こちらは受け入れを比較しましょう。
筒子の1を捨てると筒子の2を引いても手牌が進みません。
さらに筒子の9が完全に不要牌となってしまいます。
一方、筒子の9を捨てても筒子の7の受け入れはなくならず、筒子の1があることで筒子の2の受け入れが残ります。
そのためここでは筒子の9を捨てることが最適となります。
両面嵌張
次は、この何切るを解いてみてください。
回答解説
こちらは索子の8を捨てることを正解とします。
両面嵌張という名前を聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
複合系の王様のような形です。
一見こちらの何切るは、筒子の56・索子の23・78の3種の両面のうちどの両面を捨てても変わらないように思われます。
では、索子の8を捨てた場合と別の牌を捨てた場合を比較してみましょう。
索子の8を捨てた場合は、索子の9の受け入れはなくなります。
しかし、索子の6はいかがでしょうか。
索子の3を捨てれば、索子が234567となり2面子完成します。
このように嵌張の6の受け入れが残ります。
この形の強みは両面の片方の受け入れが減らない捨て方があることです。
索子の2を捨てた場合はどうでしょう。
この場合は索子の1・4どちらを引いても手牌が進みません。
つまり、受け入れ最大にする場合は索子の8を捨てる必要があります。
この形は知っているかいないかで索子の8が捨てれるかどうかになると思いますので、まずはこの形を知っておきましょう。
頻出多面張
多面張とは、待ちの部分に面子がひっつくことで3種類以上の待ちになることをいいます。
この章では頻出する多面張を紹介します。
立直の際の待ちが多面張になるように手組みができるとアガり率が飛躍的に上昇しますので、覚えて使いこなしてください。
両面+順子
下の手牌で聴牌しています。
待ちを考えてみましょう。
待ちが複数になっているときは、自分のわかる形に分解することをおすすめします。
まず、どの部分が待ちになるかを考えましょう。
筒子の789・索子の456で2面子、索子の11が雀頭です。
4面子1雀頭を作るためには、未完成の萬子の34567で2面子作る必要があります。
では実際に分解してみましょう。
萬子部分を345の面子を抜くパターンの待ちは5-8待ち、567の面子を抜くパターンの待ちは2‐5待ちとなります。
この2種類の待ちが複合した待ちになるので、2‐5‐8の3面待ち(3面張)となります。
3面張は再頻出多面張になりますので、形を見た瞬間に待ちがわかるようになりましょう。
単騎+順子+順子
下の手牌で聴牌しています。
待ちを考えてみましょう。
この手牌は筒子の345・索子の678の2面子が確定しています。
そのため、萬子の2345678部分で2面子1雀頭を作る待ちになります。
では、萬子部分を分解してみましょう。
上記のように2・5・8の3種類の単騎待ちになっていることがわかります。
このように複数の待ちを把握するためには、待ちの部分が何面子何雀頭なのかを把握し面子・雀頭を分けて待ちを導き出すようにしましょう。
暗刻+両面
先ほどの2問と同じ方法で以下の待ちはどうでしょうか。
筒子の1-4待ちだけだと思った方もいるかもしれません。
しかし、上記のように分解すると筒子の4と中のシャンポン待ちも現れます。
このように、待ちになりえる牌が手牌の中にある場合は、分解の方法を変えてみて別の待ちがないかを考えてみましょう。
特に待ちの部分に暗刻が使われている場合は暗刻で使う場合と雀頭で使う場合の2パターンは考えるようにしましょう。
暗刻+単騎
次の待ちはいかがでしょう。
考え方は先ほどの待ちと同じです。
筒子の5を暗刻で使うか雀頭で使うかの2パターンを考えます。
筒子の5を雀頭で使うと4‐8の両面待ち、筒子の5を暗刻で使うと6の単騎待ちになります。
その2種類の待ちの複合になるので4-6-8の3種の待ちになります。
暗刻+4連形
先ほどの形に面子が引っ付きました。
同じ方法で待ちを確認してみましょう。
説明の図がなくてもわかる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
少し分解すると知っている形が出てきた方もいらっしゃるでしょう。
このように知っている形が出てくるまで、面子・ターツ・対子を分解して待ちを確認するようにしましょう。
まとめ
複合系・連続系・多面張はいくつもパターンがあります。
今回紹介したのは頻出のもののみです。
知らない形が出るたびに分解して待ちを確認するようにしましょう。
しかし、複合系は決まった形しかなく覚えてしまうという手段もあります。
次回はその複合系の中でも7枚でできる複合系を紹介します。
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